私は最強ビンボー女!
「だから帰れ。な?」


その微笑は、どこか




「狩人サンには関係ねーんだよ。」



とても






「金なら、やるから。」




哀しげに見えた。








「帰れ――お願いだから。」







―――違う。



なぜかは分からないけれど、唐突に、絶対的な正しさで思った。




違う、と。


緋月ちゃんの誘拐は、私が思っていることと根本的に違う。







「お前は、何者なんだ?」


口をついて出たのは、そんな言葉。




< 782 / 836 >

この作品をシェア

pagetop