私は最強ビンボー女!
しれっと返せば、金髪長身男は口をパクパクさせて何か言いかけた後・・・

がっくりと肩を落とした。



片手を額にそえ、うめくように言葉を落とす。


「あー・・・さっすが狩人サンですわ。そーっすか。普通じゃないんすか。

ハハ・・・・・・マジ意味不明。チョーめんどいわ。」




なんかかなり失礼なことを言われた気がする。

気のせいー?な、わけない。



「ムカつくなお前。」


「いや、アンタの方がムカつくでしょーよ。

まぁさ。とりあえず犯人が横江哉だって分かったんだし、帰れよ。」



帰れ、ねぇ・・・。



「さっきからそればっかだな、副総長。

そんなに帰ってほしいのは、なぜだ?」


「なぜ?だって、そこの女の子、小野緋月の双子のお姉ちゃんだろ?」


「な―――」




コイツ・・・知ってるのか?!



「なんだよ、そんな驚くことか?顔そっくりだろーが。分かるって普通。」


「どちらが姉か妹かは、顔見ただけじゃ分からない。」


「あー・・・まーた墓穴掘っちまったか、俺。」



はぁーあーとため息を吐く金髪長身男。






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