私は最強ビンボー女!
ずぅんと、明らかに暗い雰囲気を漂わせる私。


佐奈はニヤニヤと笑っている。


「さっすが彼氏いない暦=年齢だった女ね。

色気皆無。ぷふふ、カッワイソー。」




なんて親友だ。

笑いやがった。薄情すぎるー!!!




「そ、その強さで女ぁ!?」


金髪長身男は私の雰囲気にも佐奈のニヤニヤ笑いにも気付かず、信じられない目で私を見る。



くっそぅ。

なんか目から水がでてきそうだゼ。


やっぱり私、男装して男として生きようかなぁ。



「女、女なんだよ・・・。」


私の弱弱しい声に、初めて金髪長身男が私の様子に気付く。




「あ・・・わ、わりぃ。無神経、だったよな。」


「いや、いいんだ。いんだよ。そう、いいんだ・・・。」


「ぷふふ、ホント、女の魅力無いわよねぇ。超カワイソウー。」




佐奈さんの言葉がぶすぶす心に刺さるんですが。

なんかすっごい痛いんですが!


おぉぉ・・・なんか本当に目から水が出ていきそうだよ。

目の前がかすんで見えるよ。





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