私は最強ビンボー女!
ふぅん。



「確かにまともだね。」


「その認識マジムカつくな。」


「ハハ。ムカついてんのはお互い様ってことでいいじゃん。」




そのままダッシュ。


哉が教えた部屋に飛び込んだ。





――ら。








「緋月に何をしたかって聞いているの!!!

答えなさいよクズッ!!!!!!」



葉月の、悲痛な叫び声が耳に飛び込んでくる。




ぐったりと眠り込んでいるように見える緋月ちゃん。


緋月ちゃんの肩を優しく・・・かばうように抱くナァちゃん。


どこかに電話をしている日岡さん。



頬を涙で濡らし、手裏剣を倒れている男の首にピタリと当てた葉月。





あたりは、気を失い倒れている男でいっぱいだった。


息を吸い込んで、私は足を踏み出す。





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