私は最強ビンボー女!
「行くか。」


「はい。」



軽い声だった。

コンビニ行くか、みたいなノリ。



彼方が緋月ちゃんに近づき、手を差し伸べた。

緋月ちゃんが彼方の手に、手を預ける。


ぐいっと。

彼方が緋月ちゃんを引っ張りあげ、ふらつく緋月ちゃんを支える。



「彼方、あんたいいとこあるね。」


私がしみじみと呟けば。



「マジムカつくわ。」


・・・・・・かっわいくない言葉を頂いた。



「彼方、あんた可愛くないねー、ホント。

ちょっとは桃榎を見習いなさいよ。」


「はっ、別に青菜に可愛いとか思われなくていいし。」


「な、なんて可愛く無い奴。究極に可愛くないぞ、お前。」


「勝手に言ってろ。」


「へいへい、じゃ、勝手に行かせてもらいます。」



てこてこと、緋月ちゃんを支えながら去っていこうとする彼方について行った。



「・・・・・・は?」


彼方の間抜け顔がとっても心地いい!




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