私は最強ビンボー女!
してやったりとほくそえむ私に、思いっきり迷惑そうな顔をする彼方。


うわ、マジでかわいくねぇ。




「なんでついてくんだよ。」


「だってさっき勝手に"行ってろ"って言った。」


「そっちのいってろじゃないのは分かるだろ、文脈から。」


「青菜チャンおばかチャンだからわかんな~い☆」


「・・・・・・うーわ、マジか・・・。」


ふっ、彼方よ。

嵌められたことに今気付くとは、おぬしも馬鹿よのぅ。



「嵌めたってわけ?」


「ふふん。私をナメてるからこうなるのサ!」

偶然だけど☆


「青菜ちゃん・・・。」

緋月ちゃんが、か細い声で私の名前を呼ぶ。



静かに、首を横に振る。


「危ないよ・・・?」


「じゃあ尚更行かなきゃ。緋月ちゃん1人にさせるわけにはいかないっしょ。

あ、葉月も来る?」


「行く。」



へらっと笑いながら葉月を振り返れば、即座に頷いた。

うん、そうくると思ってた~。



「なっ・・・駄目だよ!そんな、私のために・・・」




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