私は最強ビンボー女!
緋月ちゃんがきゅぅっと唇を噛み締める。


私はへらりと笑ったまま、首を振った。




「違うよ?」


「?」


「緋月ちゃんのためじゃないよ。」


「・・・・・・え?」


目を見開く緋月ちゃん。

かーわーいーいー・・・じゃなくって。




「私のためだよ。

だって私、哉の彼女ですからっ!」


「え・・・えぇっ!?」


緋月ちゃんが仰け反って・・・危うく、倒れそうになった。

彼方が支えて危機一髪。危なっ。



「そ、そうだったの?!そんな素振り一度も――」


「うんまぁ、昨夜からだしね。」


「昨夜っ!?」


緋月ちゃんまたもや仰け反る。

けど、今度は彼方がしっかり支えていたので全然大丈夫。



「彼方、あんたやるね。」


「・・・テメェ、こいつが好きなら、そういう話今すんなよ。」


「いやん☆彼方ったらオ・ト・コ・マ・エ☆」


「失せろ。」



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