私は最強ビンボー女!
うわ怖!

コイツ本気で言ってるよ。

本気で私が失せるように呪いらしき黒いオーラを放ってるよ!!!



ヤバイ私マジで失せるかも・・・と、半ば本気で怯えていると。



「え?で、でも、それじゃ青菜ちゃん、哉さんと私がお見合いするって知ってたんじゃ・・・?」


「うんまぁ知ってたよ。」


「じゃあ、なんでっ!!!」


「決めたから。」



さらりと言い、緋月ちゃんに微笑んだ。


「哉がさぁ、私のことその他大勢の女と同じだと思ってるみたいでさ。

超ムカついたから、がっつり関わってやるって決めた。

だから、付き合うことにした。

ってことで、がっつり関わる彼女として、ここは着いて行かねばー!って思って!」



ぽかん、と、緋月ちゃんが固まった。

ついでに彼方も。



「・・・馬鹿?」


「うん、哀しいことに。」


「ハハッ」


彼方が笑う。

どこかやけっぱちな笑い声。



「・・・陽が惚れただけはあるな。」


ポツリと呟かれた声に、今度は私がポカンとした。




< 818 / 836 >

この作品をシェア

pagetop