私だけ好きだと思ってた。
涙が出ないように目を強く瞑る。


最後まで重い女だと思われたくなかった。


そのとき体が温かい何かに包まれた。


驚いて目を開けると目の前は真っ暗で。


藤谷くんに抱き締められてるっていうことに気づくまでそう時間はかからなかった。


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