私だけ好きだと思ってた。
扉を開けると心地よい風が吹いてくる。
目の前には膝を抱えて静かに泣く千尋がいた。
俺は耐えられなくなって名前を呼んだ。
だけど返事がなくて、俺こんなに嫌われてんだなって実感した。
でもどうしても振り向いてほしくてもう一度名前を呼んだんだ。
するとこっちをみた千尋が俺の名前を呼んだ。
千尋に名前を呼ばれた、ただそれだけでこんなに心臓の動きが速くなる。
俺はやっぱり千尋が好きだ。