私だけ好きだと思ってた。


そんなことを思ってたら涙が零れた。


人の前では泣かないって決めていつもくいしばってたのに。


「千尋!おはよう!ってちょっとなんで泣いてるの?」


今来た私の親友、三上彩が私が泣いてるのをみて焦っている。


「もしかして…藤谷のこと…?」


私が頷くと、彩が悲しい顔をした。


「千尋…あたし千尋には笑っててほしいよ…藤谷が千尋に泣くほど辛い思いをさせてるなら…あたしははっきりいって藤谷と別れた方がいいと思う……。」


彩の言葉が胸に響く。


< 5 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop