新しい恋〜メールのキミと〜
「はい。じゃあ亜子。これやって」




亜子?!なんだか鹿島くん、積極度上がってませんか?渡された携帯。


アプリのゲームみたい。うわっ、これ落ちて来るブロック消していくやつだし。あたし、苦手分野だよ。




「ざんねーん。じゃあ俺のこと名前で呼んでね。はい、どうぞ」




「どうしても呼ばなきゃダメ?」




「呼んでほしい。ちゃんと友達として見てほしいからさ」




そうだよね。あたし、鹿島くんにごめんなさいしたんだもんね。友達だもん。それに負けは負けだしね。




「・・・比呂・・・くん」




「かわいい。やべ。俺、諦められるかな」




真っ赤な顔して呼ぶあたしに真っ赤な耳をした比呂くんは放課後奢るわと言って別の友達のところに去って行った。
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