新しい恋〜メールのキミと〜
結局、好きな人に嫌われるなんてこっち側でもあっち側でも辛いんだ。



だったらただでさえ、あっち側のあの子のこれ以上印象を悪くしてしまえば・・・


「ううん。大丈夫。ほんとに走り疲れて寝てたんだ。ここ、海が綺麗に見えるから好きなの」




やっぱり涼平には言えない。言わない。
あの子はもしかしたらあたしだったかもしれないし、あたしはもしかしたらあの子だったかもしれない。



立場が違うだけで思う気持ちは一緒。



「・・・亜子」
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