新しい恋〜メールのキミと〜
教室のドアからあたしたちに向かって叫ばれた言葉。


今日の主役?あっ、そっか。あたしが涼平を呼び出しちゃったからだよね。次々とあたしたちに近づいてくるクラスメート。



その中には優しく微笑む美奈や比呂くんの姿もあった。



2人のその表情からあたしを祝福してくれてる気持ちが伝わってきてそれが嬉しい反面、3日後のことで頭を悩ませている私には複雑だった。




「で、告白の言葉は?」
「もうチューとかしちゃった?」
「羨ましい」




恥ずかしい言葉がポンポンと飛んでくる。


クラスメートの輪の中心にいる自分が信じられない。今まで目立つようなことはしてこなかったのに。




「・・・あのさ、俺ら、付き合ってないから」
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