新しい恋〜メールのキミと〜
「ちゃんと話すよ。一から聞いてくれる?」




そう言って若干、半狂乱的なあたしをベンチに座らせた。




「とりあえず、体育大会のときの誤解から。あの付き合ってないっていうのはさ、俺から言いたかったんだ。でも、『優』のことを話さなくちゃいけないからそれを話してから俺からちゃんと言うつもりだった。だけどあんな言い方クラスでしたら勘違いされるよな。だから、今日は手を絶対に離したくなかった」




「そう、なんだ。でも、あたし1番聞きたいのはそれじゃないよ。涼平が優くんってどういうこと?あたしをからかってた?遊んで楽しんでた?」





「違う。そんなことしてない!!俺は亜子に片思いから始めたかったんだ」
< 201 / 211 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop