新しい恋〜メールのキミと〜
「立花、帰ろう」




「ご、ごめん。鹿島くん、今日は1人で帰りたい」




「そんな泣きそうな顔してんのに俺に置いて帰れって言うの?何も聞かないからとりあえず帰るだけは一緒に帰ろう」




放課後、一向に席を立たず鳴らない携帯を握りしめたままのあたしのカバンを持って教室を出ようとする鹿島くん。


それでもあたしは立ち上がれなかった。




メール。たかがメール。
しかもまだ始めたばかり。


それなのにいきなり彼氏と彼女になってしまったのが間違ってたのかな?


優くんからメールが来ないだけでこんなに不安になる。
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