*正しい姉弟の切愛事情*



「好きだよ瑞貴」


つぶやくとベッドが揺れた。

ぎしりとスプリングが鳴いて、後ろから抱きしめられる。


「一歌」


ぬくもりに包まれながら、私は笑った。




大丈夫だよ――


あたしは、



「何があっても、瑞貴を嫌いになんてならない」
 




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