*正しい姉弟の切愛事情*
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まっすぐ前を向いて、お父さんの腕に掴まりながら彼の元へ歩く。
真っ赤なじゅうたんは、これまで歩んできた道のり。
祭壇の前に佇む人影は、未来をともに歩む新郎だ。
こちらに微笑みかけている彼を見て、お父さんの表情が思いがけず崩れた。
眉を下げた優しい表情に、涙が浮かぶ。
祭壇前で優しく微笑み、大きな手を私に差し出す彼。
私も笑みを返して、伸ばされた手に右手を預けた。
昇った太陽が差し込む明るいチャペルで、誰にも気兼ねせずに誓いのキスを交わす。
それは永遠に愛し合うことが許された証で――