−国際恋合−
「ラララライアン、バットでフルスイングはしゃれにならないからね!???」
「え、兄さん何だって?
ただのバットじゃ殴られがいがない???」
「そんなこと言ってないってかやっぱそれで俺を殴るつもりだったんだな!!??」
イギリスの否定も虚しく、アメリカはポケットから恐ろしいものを取り出した
「ちょっとまってて、作って来るから。」
「待って!??
釘、それ釘だよね!?
まさか釘バット!!??
え…!!!??」
そういってアメリカはバットと釘を手にしてそのまま奥の部屋へと消えていった
カーン、カーン、カーン
「ひっ…!??????」
釘をバットに打ち付ける音を聞いてイギリスは肩を震わせる
「どどどどどうしよう!?
に、逃げなきゃっ…。」
彼は踵を返して入ってきた扉に戻ろうとしたが、一歩踏み出した瞬間に何かが頬を掠めた
「!??????」
ズドッ
壁に鈍い音を立てて突き刺さったそれは
「矢!!!???
なに、なに!?
ライアン家になんてもの仕掛けてんの!?
てか、あれ!?
入るときは何もなかったのに…!!!」
もう一歩踏み出そうとしたが、壁の隙間からまだ未発の矢じりがぎらつくのが見えてその足を元の位置に戻した
「どうしよう…。」
イギリスは途方に暮れて足元を見つめる
するとふとズボンのポケットからはみ出てるレシートのようなものに気づく
「あれ、これ何だっけ。」
そのままポケットに手を突っ込んでその紙切れを出すと、得体のしれない文字の羅列が目に入った
「あ、これって…。」