−国際恋合−




「ちょ、ま…!!
落ち着いて…!」


眩しいくらいの笑顔を浮かべたまま、釘バットをにぎりしめたアメリカがゆらりと更に近づいた


そのとき、アメリカの家の玄関戸が慌ただしく開いた

「アメリカさん…!
僕、前遊びに来たとき限定盤ミカルンのフィギア忘れてませんか!!!!????」


「え?」


「え?」




しーん………………………







こうしてイギリスはアメリカにフルボッコにされ、日本にも「アメリカさんに使うとは何事ですか」と説教をされるのだった




〜おまけ〜


「あのお札…改良が必要なようですね…。
まさか既にあるものをどこからか用意してくる効果しかなかったなんて…。」


日本は回収した自分のミカルンフィギアを眺めながら呟く


そしてその他に回収したフリルのドレスとティーセットに目をやる


「これは…。」


すると日本の家の襖がスパーンと勢いよく開く



「ねぇ、ミコト!!!
俺のドレスがここにあるって聞いたんだけど!?」

「すみません、ミコトさん。
私のティーセットはご存知ないですか?」


「あ…、あなた方のだったんですね。」


日本は自分のものが帰ってきて嬉しそうなノルウェーとオーストラリアを交互にみて、どうお札を改良するか思案するのだった





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