【完】隣の家のオオカミさん
鼻で笑う大上くんに目を細めむっとした顔を向けてみる。
なんか……今日は冷たい。
いつもはもっと優しかったはずなんだけど。
大上くんはたまぁに意地悪だ。
「……ま、こんなに近いんだから会いたいときにすぐ顔見れるな」
そして、時々すごいことを言う。
「俺これからバイトだから風呂入る。じゃな」
頬に唇を寄せられ触れたとこから一気に熱を持つ。
ちゅっ、とわざと音を立て彼は離れていった。
パタンとドアが閉められ、ハッとなる。