【完】隣の家のオオカミさん
「誰……って、何が…?」
「絆創膏で隠してある赤い痕だよ。……洸汰につけられたのか?」
赤い痕?
なんのことですか。
なんでここで洸汰さんが出てくるの?
わたしは絆創膏を剥がして体勢を変えて大上くんの方へと向いた。
「服が擦れて痛いから貼ってただけだよ。赤い痕ってなんのこと?」
気がつくと着信音はもう鳴っていなかった。
誰から電話だったんだろう。
大上くんのせいで電話出られなかったんだからね!
「……洸汰にキスマークつけられたんかと思った」
「き、キス……!?」
何言ってるの、この人は!