【完】隣の家のオオカミさん
「お母さん!?」
ドアを開ければそこにはお母さんとお父さんが立っていた。
へっ?なんで二人がここに…?
家に来るなんて一言も聞いてないんだけど……
「寝てたの?さっき電話したんだけど」
さっきの電話お母さんからだったのか!
寝てたんだ、と咄嗟に嘘をつく。
大上くんとつきあってることも
大上くんが隣に住んでることもお母さんたちは知っている。
でも半同棲生活をしていることは言っていない。
「これからさ、四人でご飯食べに行かない?」
お母さんはにっこりとこう続ける。
「大上くんも誘ってさ」