【完】隣の家のオオカミさん

「お母さん!?」


ドアを開ければそこにはお母さんとお父さんが立っていた。


へっ?なんで二人がここに…?
家に来るなんて一言も聞いてないんだけど……



「寝てたの?さっき電話したんだけど」



さっきの電話お母さんからだったのか!

寝てたんだ、と咄嗟に嘘をつく。


大上くんとつきあってることも

大上くんが隣に住んでることもお母さんたちは知っている。


でも半同棲生活をしていることは言っていない。



「これからさ、四人でご飯食べに行かない?」



お母さんはにっこりとこう続ける。



「大上くんも誘ってさ」


< 107 / 393 >

この作品をシェア

pagetop