【完】隣の家のオオカミさん





「疲れた時はやっぱ甘いものだよねぇ」


目の前にあるおいしそうなケーキにフォークを差す。


ゆったりとしたBGMが店内には流れていて、落ち着いた雰囲気のカフェ。

学校から少し離れたところにあるけどわたしと千絵で一度来店した以来、雰囲気が気に入って度々通うようになっていた。


今日は千絵とわたしと美里ちゃんの三人で来いる。



「わぁ、美里ちゃんのケーキもおいしそうだね」

「日向子ちゃんの一口もらってもいい?」



あの海の日以来、美里ちゃんとの距離が一気に縮まりこうやって外でお茶したり、学生食堂でも一緒にお昼を食べたりするようになった。


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