【完】隣の家のオオカミさん

モソモソとやっと動き出した大上くんを見てからわたしは部屋を出る。

今日は学校もないし、バイトもない。
家でまったり過ごすのだ。


こんな暑い日に外には出たくない。


もう残りわずかな夏休み。
楽しまなければ!



「いってらっしゃーい」

「おー」



ドアの鍵を閉め、だるそうに歩いていく大上くんを見送ってから部屋の中へと入った。


さて、と。
部屋の掃除でもしようかな。

部屋の掃除が終わったらDVD鑑賞でもしよう。


そしたら夕飯の支度を始めるにはちょうどいい頃だよね。

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