【完】隣の家のオオカミさん




あいかわらず強く照りつける太陽に眉を寄せながら早歩きでバイト先へと急ぐ。


日傘を持ってくるべきだったなぁと、少し後悔。

なるべく日陰を見つけて歩くようにしていた。


時間を確認しようと携帯を見ると新着メールの表示が。
なんと、大上くんからだった。



“迎え行くから待ってて”



今日も迎えに来てくれるようだ。

ふっと緩む口元。
嬉しさがこみ上げてくる。


今のわたしの顔気持ち悪いと思う。
にやけてる顔、見せられないほどにやばいもん。


バイト頑張ろう!


わたしってなんて単純なやつ。


< 128 / 393 >

この作品をシェア

pagetop