【完】隣の家のオオカミさん
カーテンの隙間から一本の光が部屋に入り込んでいる。
勢いよく体を起こし時計を確認する。
やべぇ。もう朝かよ。
いつの間にか寝てしまってた……
ずっと起きてる予定だったのに。
昨日はギリギリ終電に間に合って家まで歩かなくて済んだ。
隣の部屋はやっぱり電気が消されていてもう寝てるんだろうと思った。
明日、朝一で日向子をつかまえて全部話すと決めた。
横になってたらいつの間にか寝てしまって…
「……まだ家出てねーよな」
今日はふつうに学校がある日。
今の時間なら日向子はまだ家を出ていないはずでまだ隣にいるはず。