【完】隣の家のオオカミさん
全然変わってない、か……
「大上くんは……ちゃんとご飯食べてる?」
言ったあとに少し後悔。
こんな心配いらないよね。
もう彼女でもなんでもないのにこんなこと…うざいかな。
「俺のこと料理できないヤツだと思ってんの?」
「え、だって大上くんってチャーハンしか作れないよね」
言い終えたのと同時におでこに強い衝撃が。
やられたところを手で押さえて大上くんを見上げる。
大上くんのデコピン痛すぎる。
もっと力加減を……
「痛くねーだろ。なに、泣きそうな顔してんだよ」
「痛かったですよ。まじで」