【完】隣の家のオオカミさん




ちゃんと友達だと思ってる。

思うようにする。


友達の定義ってなんだろう。……そんなの、わかんない。


考えるだけ無駄。
わたしの頭じゃ答えなんて出せないもん。



「大上くんー?まだですかー?」


「うるせ。おとなしく座ってろ」



おいしそうなにおいと音が聞こえてきてわたしのお腹はさっきから鳴りっぱなし。


なぜ、大上くんがわたしの部屋にいるのかといいますと……



「ほれ、できた」


「…………」



特訓をするらしいです。料理上手な男になるそうです。

買い物に行くのが面倒だという理由で冷蔵庫の中を勝手に使われている。


< 271 / 393 >

この作品をシェア

pagetop