【完】隣の家のオオカミさん
一時停止ボタンを押すとちょうどわたしの好きな俳優さんが画面一面に。
わぁーっ!ドアップ!
少し画面に見とれていると大上くんが動き出した。
向かう先はおそらく窓だろう。
「節約!クーラーつけないのは節約のためなの!」
腕を引っ張って引き止める。
わたしはバイトをしていない。
しようとは思うんだけど、しなきゃとは思うんだけどさ。
まぁそのうち?
「あ?節約?」
「そう!節約。クーラーじゃなくて扇風機でまだやってけるよ!」