【完】隣の家のオオカミさん
目をこれでもかってぐらいに見開いて目の前にいる人物を見上げた。
「お、大上くん…ですよね……?」
混乱してて整理のつかない頭でもう一度本人の名前を呼ぶ。
なんで大上くんが出てきたの?
えっ、なんでー!?
一人暮らしをしているとは聞いていたけどどこに住んでるのかは知らなかった。
まさか、こんなことがあるなんて!
「あぁ、今日から一人暮らしなんだっけ」
……え、反応薄くないですか?
わたしはこんなにも驚いてるんですが。
「なんでそんなに落ち着いてるの?」
「だって日向子が隣に越してくること知ってたし」