指きりげんま
始まり
暗い部屋の奥にパソコンの画面が青白く浮かび上がっている。
カタカタ、部屋にはただ黙々とキーを叩く音が響く。
画面に映し出されているサイトの名前は・・・・「指きりげんま」
「あ・し・た・遊びに・行っていい?」
キーを叩く少女は画面に映し出された文字をゆっくりと読む。
窓を閉め切っているのに寒い。
半ばばかにした様に彼女は、返事を書く
「今からきて」
やっとだ!彼女は思った。
居間流行っているそのサイトでは、ネットの中の指きりさんに遊びにきてもらうと
願いが叶うという。
ピンポーン
ピンポーン
まさかね。恐る恐るドアを開けてみた・・・・・