指きりげんま
ああ~何でこの世には、ドラえもんが居ないんだろう・・・


あと、5分で電車が出る。やばい間に合わねぇ


急な坂を全力で駆け抜ける。もうすぐだ。


このまま何もなかったらこの電車に乗ってガっコに行けるハズだった。


ラストカーブを曲がった時ソイツは、現れた。


通勤ラッシュの今黒いスーツを着た女はいくらでもいる。


だが、ソイツはちがった真っ直ぐこっちにくる。


俺はちょうど電車に飛び乗ろうとした時、そいつはコッチを向いて言った・・・



 嘘ついたのだあれエエ~ダ・指きり・げンま


赤い口が見える、それに緑の目・・・まるで、まぶたがない様に大きい目

真っ直ぐ手を伸ばしてくる

もう駄目だ・・・


   うわあああああああああああああああああああああああ


ガシャンー。電車の扉が閉まる、中にいる人たちは、大声を出した俺にびっくりしている。


す、すみません。恥ずかしながら謝る俺、まだあの顔が頭に残っている。


俺が思い出していると、後ろから手で目を覆われる。冷たい手・・・


だあ~れっだ!!

冷や汗が出る。まさかさっきの?


たく~?

いや、ちがうこの声は。。。


・・・・・・愛美??

正解!!どうしたの~変な顔して?


何だ、お前かよ。おどかせんなよ、ば~っか



何よ!それが心配してやった幼なじみの愛美様に言う言葉ぁ~?



ったくうっせぇーなあ。てか、お前さあ~西高じゃね?

一本後の電車じゃん。


ああ、うん。そだよ、でもアタシ特待生だから朝から勉強しに行ってんの。



ふーん特待生様は、朝もご多忙だな!じゃっ俺ここで降りるから~。

バ~イ特待生様~。ごきげんよう~


俺はそう言って電車を駆け下りてった。






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