指きりげんま
葵は、ためらいながらも話始めた。






真紀子は、詩織が言ってるようにアタシのすきな人に超ぶりっこしてて・・・


それであたし1回真紀子と喧嘩したの。


んでも、その喧嘩した日から真紀子学校に来なくなって・・・


真紀子のお母さん夜の店で働いてて真紀子のことほったらかしだし


・・・・だから心配になって家にきのういったら・・・





泣き出す葵をかばう様に詩織がつづけた。


・・・あんたたち電車で来てるから知らないと思うけどここのちかくにアパートがあろでしょ?


あそこが真紀子ん家なんだけど、ウチ等も今日きてびびったんだけどさぁ

警察いっぱいいて、なんか噂によると真紀子・・・・・







死んでたらしいよ・・・・・






・・・・冗談よせよ詩織おまえが怪談話するにゃあ100年早いっつーの。


颯太が無理に明るく振舞うけど場は静まったまんまだった。クラスの奴らも

みんなコッチを見ている。

静まり返った教室には、葵のすすり泣く声だけがする。


・・・・・マジかよ。


そう、颯太が言ったときドアの開く音と担任の怒鳴り声が響く。



コラー、席付け~。っ颯太!机の上に座るんじゃない、席もどれ!

・・・?

どしたー!?おまえら今日なんか元気ないぞ~。

今日はなぁ、ちょっとお知らせがあって緊急全校生徒総会があるから

早めに出席とるぞー。


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