腕枕で眠らせて



…会いたい。紗和己さんの顔が見たい。


あの優しい笑顔で、ぐちゃぐちゃ考えてしまった頭の中を消して欲しい。



………なんて、最低。


私、紗和己さんへの罪悪感を紗和己さんで癒そうとしてる。



自己嫌悪のループ。こうなってしまうと私はなかなか這い上がれない。



いつまでもアイツを憎んでる感情も

なのに心配してしまった自分の情けなさも

そんな事が罪悪感になる後ろめたさも



全部全部、消えてなくなれ。


それが出来ないなら

「私が消えてなくなっちゃえ…」



部屋でひとり、仕事をほっぽり出して膝を抱えた。


作りかけのサンキャッチャーが虚しくテーブルの上でキラキラと光ってる。



自分が情けなくて悔しい。強くなりたいよ。

自分の感情もコントロール出来ないなんて。

自分の気持ちもちゃんと出来ないなんて。




……そんなの、ダメだ…!



私は勢いよく顔を上げると自分の頬をパシンと両手ではたき立ち上がった。



こんな事で落ち込んでどうする。

落ち込むものか。吹っ切ってやる。弱い自分なんか。



気を取り直して再びテーブルへ向かった。


強い気持ちで作ったサンキャッチャーは、でもどうしてか

綺麗じゃない。







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