腕枕で眠らせて
「…仕事相手に、こんな事言うのはルール違反でしょうか…でも」
優しい、水嶋さん。
「鈴原さん。貴女が好きです」
真面目な顔が少し赤らんでる。
「僕と…真剣にお付き合いしてもらえないでしょうか」
恥ずかしいのを堪えて一生懸命私を見てる。
真剣なのが本気なのが伝わってくる。
水嶋さん。
優しくて、穏やかで、信頼出来る
水嶋、さん。
水嶋さん。
「…っ!!嫌です!!絶対に嫌!」
私の汚い声に、ボサノバの音が掻き消された。