腕枕で眠らせて
いつぶりだろう、こんなの。
深夜のおしゃべりも。
チャットやメールで盛り上がって結局電話になっちゃうのも。
昼間のおしゃべりだけじゃ物足りなくて、電話で続きが始まるのも。
「昼間、ゆっくり出来なかったの本当に残念に思ってたんで」
「私も。実はもっと水嶋さんのお話聞きたかったです」
クスクスと、電話で繋がった二人小声で笑う。
街も人も寝静まった時間のおしゃべりはまるでナイショ話みたいねって。
少女に戻ったような気持ちは恥ずかしいから隠しておこう。
マクラを抱きしめながら弾んだおしゃべりは、幸せ心地のあと水嶋さんの
「おやすみなさい」
で、幕を閉じた。