血染めの鎖
「ぶぐっ!ぶくぶくぶくぐっ!
 (おいっ!この手を離せっ!)」


「黙って死んでろ」


「ぶごぐごふごごっ?!
 (なにこの鬼畜っ?!)」



手をバタつかせて反抗する少女だが、その行為も無意味にちかい。

ついには手首の鎖で水桶をガンガン叩き始めた。しかし、その行為も長くは続かず………



「ぶご……ぶくぶく……………」



ぴたりと止まる少女の動き。


それを見かねてやっと王子は手を離した。と、同時に上がる少女の顔。



「ぶはっ……! おまっ、俺を殺す気かよっ!!」


「僕に反抗的な態度を見せるからだ。どうだ、少しは頭が冷えただろう?」


「冷えるどころか怒りで熱びっりびりだわボケェッ!!」


「ほぅ、ならもう一度苦痛を味わえ。
泣いて謝れ。生まれたことに懺悔しろ」


「そこまでやらす?!」



あまりの鬼畜っぷりに少女がツッコむ。これも日常と化したことだ。

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