血染めの鎖
「さて、今日は話があって来た」


「はん?仕事じゃねぇのかよ」


「そんなに仕事がしたいなら幾らでもやらすぞ。家畜の相手、ヘドロ撤去、農民の不満聴集、ゴミ漁りにゴミの相手……「ちょっと待て最後のオカシイから!」



もはやツッコまずにはいられない。

しかして本題。何の用かと奴隷少女が尋ねれば鬼畜王子、リーク・メルはただ一言。



「行くぞ」


「………。は?!それだけッ?!」



王子は簡略家なのだ。


そしてこれがこの旅、この物語の始まりである。

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