血染めの鎖



「ありえねぇよお前……」



左肩に湿布を貼られたトルガは痛みと、リークの『はて、なんの事かな?』という知らばっくれに顔をしかめる。



「ふつー親切に荷物とお前を運んでやった俺に感謝するだろうが。んでわざわざ痛みしか与えねえんだよ。

恩を仇で返すって言葉、まさにお前のためにあるとしか思えねえーんだけど」


「なにを今更。もとよりお前は僕のもの。なにをしたっていいだろう?おっと、『俺の体は俺のもんだ』なんて言うなよ。

僕のものは僕のもの。お前のものは僕のものだからな」


「なにそのジャイアニズムっ?!」



となると俺はの○太かスネ○かっ。
どっちにしたってキャラじゃねえよっ!


ぎゃーぎゃー騒ぐトルガを愉快そうに見つめるリーク。


二人は只今市場にあるテントにて体を休めていた。

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