血染めの鎖
額には冷や汗。それでもトルガは笑みを絶やさない。



「じょーだんっ!こんぐれえで終わる俺様じゃねえっつうの!」

[ッハ、イキノイイ娘ダ]



嘲笑の響く広場。

そう簡単に死んでたまるか。

そうトルガが黒獅子を一睨みし、互いに緊張の糸を張り巡らす。


そのとき、





「見いいいつけたぜええええいっ?この汚れた奴隷がああああああッ!!!」


「なっ……テメェは!」

[何者ダ?]


「くくっ……俺をこけにしやがって奴隷風情があ……っ、テメェの命も今日限り!たっぷりイジって殺してやるよ!」


「あのときの民間人っ!」


「カッコわるうっ、民間人て呼ぶなや奴隷がっ、せめて『あのときの男』って言いやがれ!」


「チッ、面倒くせえ」


「いや聞こえてんだよテメェえええッ」



時計台下にてトルガに言いくるめられた民間人だ。(だからカッコわるい言い方やめれっ by.民間人)

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