血染めの鎖
「だからこそ、私共を救ってほしいのです」
「成る程、大層お困りのようで…」
「そんぐれえ自分らで解決し……い、いやっ!そうだよなー、俺たちも協力しないとなーっ!」
だからそう睨むなって!
慌ててリークを前にあたふたするトルガ。村長はまた鼻をかんでいる。
「では今夜、様子見として一晩過ごさせていただきます。実際行動するのは明日ということで…よろしいですか?」
「はいっ、勿論ですじゃ! ああ、やっと解放される……」
「めんどくせぇ……」
溜め息をつくトルガは、ハッとして慌てて口を塞ぐも、リークには聞こえていないことを確認してホッとした。
聞こえていたら殺される。
確実に。