【短】《オオカミお礼小説》 線香花火と夏の夜
「ねぇ、統……」
「嫌なら言って」
――――え?
「大丈夫だ。お前が嫌がる事しようなんて、考えてない。だからお前が嫌なら――――…もうやめる」
スッと統牙の手が私の頬を撫でて、体が少しピリピリと痺れる。
瞬きも出来ずにひたすら統牙を見返していると、統牙は再び語り出した。
「嫌か……?オレとキスすんの」
………ズルイよ。
そんなに甘い瞳で見つめられて、甘い声で問いかけられて。
断れる人がどこにいるって言うのさ。
私はきっと………あの初めて会った日から、統牙からは逃げられない運命だったんだ。
「嫌なら言って」
――――え?
「大丈夫だ。お前が嫌がる事しようなんて、考えてない。だからお前が嫌なら――――…もうやめる」
スッと統牙の手が私の頬を撫でて、体が少しピリピリと痺れる。
瞬きも出来ずにひたすら統牙を見返していると、統牙は再び語り出した。
「嫌か……?オレとキスすんの」
………ズルイよ。
そんなに甘い瞳で見つめられて、甘い声で問いかけられて。
断れる人がどこにいるって言うのさ。
私はきっと………あの初めて会った日から、統牙からは逃げられない運命だったんだ。