そして 君は 恋に落ちた。
「ねえ、優樹……」
「ハァ… 悪い、マジで疲れてるんだ」
ゆっくり俺の肩に手を乗せた彼女に、やんわり断りを入れる。
が、しばらく放っておかれて寂しかったのか、愛はそこで引いてはくれない。
「……優樹ぃ」
瞳を湿らせて上目遣いで迫られたら。
俺も男だし。
後はもう、する事は一つだけ。
久しぶりに二人の時間が取れたからか、彼女は満足げ。
俺は残り数分なのに気付き、身支度を始めた。
あ、最後まではしてないから。
流石にここでは、ねぇ?
そうして、今日も何だかんだ時間が過ぎ―――
本日もまた、残業決定!
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