そして 君は 恋に落ちた。
2
「……こんな、感じ…?」
真新しい下着を着けて姿見で確認する私はちょっと恥ずかしい……。
全ては、今日の勝負のため。
いつもよりも化粧に時間をかけ、髪の毛はトリートメントをしていつものシュシュで結った。
後は、前に買った白地にピンクのレースの下着を着けて、完璧。
………が。
姿見を見てもよく分からない。
分かってる事は、私が緊張してることだけ。
入社当初ぶりのスカートを履いて、また鏡を見る。
……本当はスーツのスカートじゃなくて、可愛い感じの私服的なのが良いんだろうけど。
仕方ない。
私にはまだハードルが高過ぎる。
スーツのジャケットを着ると、姿見で最終チェックをした。
――よし!
いつものカバンを手にし、玄関まで向かう。
今日は決戦の日だ!!
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