そして 君は 恋に落ちた。
「いえ、逆にこんな時間までありがとうございました。
すごく分かり易かったです。
それと、珈琲も……ご馳走様でした」
言って頭を下げると、
「気にしないで。また明日も頑張って」
言いながら、先輩が笑った。
………ヤバい。
これは、マジでヤバい。
ここに配属されて、二年。
人当たりの良い俺は、どの同期よりもこの部署に馴れるのが早かった。
だから、知ってる。
春日さんという人が、どんな人か…―――
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