そして 君は 恋に落ちた。



「いえ、逆にこんな時間までありがとうございました。
 すごく分かり易かったです。

 それと、珈琲も……ご馳走様でした」


言って頭を下げると、


「気にしないで。また明日も頑張って」

言いながら、先輩が笑った。








………ヤバい。


これは、マジでヤバい。







ここに配属されて、二年。


人当たりの良い俺は、どの同期よりもこの部署に馴れるのが早かった。



だから、知ってる。



春日さんという人が、どんな人か…―――






< 182 / 378 >

この作品をシェア

pagetop