そして 君は 恋に落ちた。




それから先輩とかかわることはなく。日々の仕事をこなす中、鳴った携帯を開く。



“話したいことがあります。

 明日、時間を下さい”



二週間ぶりの愛からのメールだった。








内容は分かってる。

だからすぐに返信した。



“明日昼休憩に”


打って、自分の気持ちが軽くなった事に気付いた瞬間―――…薄く笑みがこぼれる。





……学生時代と何も変わってない。

2年近く付き合った彼女に向き合うこともしないで。



まるで成長してない自分に、深い溜息が生まれた。











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