そして 君は 恋に落ちた。






月末は相変わらずの残業続きで。

今日ももれなくソレだった。




カタカタカタ…

カタカタカタカタカタカタ……




キーボードを打つ音がだんだんと少なくなり、気付くと、人がいない場所の電気が消されていて、残るは俺の上だけ煌々と明かりが灯されていた。






あ―――…、

とりあえず今日は帰るか……。



眉間を揉むように手で押さえ、PCの電源を落とす。












カタン…


さあ、と立ち上がろうとデスクに手をついたとき、小さな物音に気付いた。

前を見ると、珍しく春日先輩が残業していた。


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