そして 君は 恋に落ちた。





別れたけど、瀬川さんはまだ未練ある、的な?





正直、どうでもいい事のはずなのに。


何故か気分悪い。







俺と一緒にいた女の子達は、二人のやりとりを見てひそひそ話し始めた。


まあ、彼女達にしたら営業No.1の瀬川さんに誘われるなんて嫉妬以外ないだろうし。それをバッサリ断った先輩に対して面白く思わないのは、仕方ない。


気付いた俺は、彼女の前に立った。




「春日さん買い物行くんですか?」


そう聞いた俺を、瞬きしながら見上げた彼女。



「仕事が早く終わったらね」



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