そして 君は 恋に落ちた。



これでも女の子の気持ちに敏感な方だったんだけど。

実際モテてたしね。


なのに……

先輩だけは、今までの俺の経験上の予測が当てはまらないんだ。








そんな春日さん目当ての人の出入りがかなり多い午前中。
入れ替わり立ち替わりの中、それでもやっぱり本人に聞ける勇者はいなくて。

ただ遠巻きにその変身ぶりを見る人ばかりだった。


そんな時間も過ぎ、やっと昼休憩になった。




「お、松田じゃん!」


食堂入り口で俺を呼んだのは、同期の林原。


入社当初よく飲みに行ってたけど、最近ヤツは営業に転属になり、社内でもなかなか会うことはなかった。

そんなレアキャラが俺を見つけ手を挙げ呼び止めた。


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